再び都会

2月9日 火山を撮り続けた人

Reykjavik市内(自転車)

特にやることもなかったので,火山の記録映画を見に行った.ツーリストオフィ スでチケットを買った.午後,小さな映画館で記録映画を見る.なんかフィル ムの缶なんかが散乱しているいい感じの映画館だった.火山の記録映画はとに かく迫力はあった.何せ,噴火している火山のすぐ横で命がけでとった映画だっ たから.あと,この後行く予定のヘイマエイの記録映画も一緒に上映してくれ た.ヘイマエイは南の小さな島で,20年程前に火山の噴火で町が半分程埋もれ るということを経験した場所だ.溶岩が町を半分くらい飲み込み,漁港と魚の 加工工場までも到達しそうになったとき,島の人はそれだけは避けたいと思い, 溶岩の先端に水をかけ始めた.幸運なことに溶岩の流れはそこで止まり,港と 工場は無事守られた.そういう逸話がある島である.

夜,スティアンという名のフランス人の冒険家がYHに泊まっていた.なんでも スキーでソリを引っ張って冬のアイスランドを横断するつもりらしい.ソリを 見せてもらった.重そう.こんなの引っ張るんだ.この時はもう一人フランス 人がいて,フィリップっていう名の学校の先生だった.フィリップとスティア ンはしばらく滞在して,時々「母国語でしゃべる必要がある」といってフラン ス語で激しく会話していた.

スティアンはフランスでは有名な冒険家のようであり,フィリップはスティア ンをテレビで見たと言っていた.そんな人が傍にいるなんて少し感激.写真を 一緒に撮ったが,うまく撮れてなかったのが今でも悔やまれる.スティアンは さっき僕が見に行った記録映画のことをボロクソにけなしていた。そこまでけ なすほどの物ではないと思うけど。スティアンは1ヶ月くらい仕事を休んでア イスランドに来ていた.こういう人がまともな社会人としてやっていける社会っ ていうのはすごい.とってもいいと思う.

スティアンは僕が自転車を持ってきたことにえらく感動していて、「日本人の 少年とその自転車の愛の物語を書かなきゃいけない」なんて言ってた.そんな、 ソリひいてアイスランドを横断しようとしている人が自転車ぐらいで驚かなく たっていいのに.

2月10日 晴れた日のサイクリングロード

Reykjavik市内(自転車)

今日はとってもいい天気.市内のサイクリグロードをいい気になって走ってい た.ちょっとづつ日が延びてきているのが実感できる.レイキャビクの山、エー シャがきれいだった.